メタボリック対策

メタボリック対策のお話をする前にまず、メタボリックとは何かということについてお話したいと思います。

メタボリックとはメタボリックシンドロームの略で、“内臓脂肪症候群”と言われています。
ちなみに、メタボリックは“代謝”という意味で、シンドロームは“症候群”という意味です。

不健康な生活習慣を送ることで、お腹周りに脂肪が溜まる内臓脂肪型肥満状態となって、様々な病気を引き起こしやすい状態になってしまいます。

この内臓脂肪型肥満状態に加え、高脂血症、高血圧、高血糖の3つのうち、2つ以上に合わさった状態を、“メタボリックシンドローム”といいます。

内臓脂肪型肥満、高脂血症、高血圧、高血糖の4つの症状は、動脈硬化の原因となっています。
動脈硬化が引き起こり、命に関わる病気になる可能性があることがメタボリックシンドロームの脅威です。

※高脂血症

血液中に脂肪(脂質)が増えた状態のことをいいます。
原因となる血液中の脂肪分は、主にコレステロールと中性脂肪の2つです。

※動脈硬化

本来柔軟である動脈が弾力性を失い硬くなります。
血管内部でコレステロールなどが付着して血管が狭くなり詰まります。
動脈壁に部分的なこぶができ、動脈全体が拡張します。
動脈に亀裂ができたり裂けたり破裂するなどの症状をいいます。

メタボの対策として必要なものとして、 食生活の改善、運動習慣を作る、禁煙の実施があります。

セルライトのできてしまう流れ

脂肪細胞が大きくなると、毛細血管が押し潰されてしまいます。
血管壁がもろくなり、細胞に挟まれていない部分では血液の流れが悪くなっていきます。

もろくなった血管壁から血漿が漏れ出します。 
“血漿”とは、血液から赤血球,白血球,血小板の有形成分を除い液体成分をいいます。

この血漿の漏れによってできた、水溜りのようなものを“エデマ”といいます。
このエデマはコラーゲン線維を破壊します。
むくみや冷えの原因にもなります。

コラーゲン線維が破壊されると、脂肪細胞は支えを失います。
大きくなった脂肪細胞の塊に老廃物などが囲んでしまいます。
更に大きくなったこの塊が“セルライト”です。

セルライトの一番の原因は「代謝不良」

体に栄養を届け、不要なものを排泄する流れを「新陳代謝」などと呼びます。
代謝に必要なのは“血液やリンパの流れ”です。
この2つが流れが悪くなっていることを「代謝不良」といいます。

この状態だと、老廃物や水分がきちんと排泄されません。
そこには血行不良や冷え、むくみが起きます。
代謝できずに老廃物や水分が、脂肪と一緒になった大きな塊がセルライトです。
つまり、代謝不良がセルライトが出来る一番の原因なのです。

そのため、あまり動かす機会のない「お腹・太もも・お尻」は代謝不良が起き、セルライトになりやすいのです。
セルライトは女性の方ができやすく、男性が出来た場合でも凸凹が目立つことはほとんどありません。
男性ができている人の多くはお腹が出ている肥満体質のような人です。

ですが、セルライトができないことではありませんし、できた場合は血行不良、冷えやむくみといった体に異常がでてしまいます。

ですから、セルライトの一番の原因である、代謝不良が起きないような生活習慣を送ることが非常に大切です。