飢餓状態になっている
どうすれば飢餓状態になってしまうのかというと、極端な食事制限をしてしまうとなってしまいます。
この飢餓状態になってしまうと、体内に蓄えられている脂肪をできるだけ使わないように、節約遺伝子が活発に働き出します。
この状態だと何も食べていないのにも関わらず、脂肪が燃焼されなくなってしまうわけです。
この状態になると、ホメオスタシス(恒常性の維持)が働き、どれだけ食事制限をし、有酸素運動をしても、停滞期に入り、体重がいっこうに減少しなくなってしまいます。
しかも、飢餓状態だと、食べたものをできるだけ脂肪に回します。
脂肪が燃焼されにくく、蓄えられやすい状態になってしまいます。
つまり、飢餓状態こそが太る最大の原因と言えるでしょう。
こういったことから、食抜きダイエット、低カロリー置き換え食品によるダイエット、低炭水化物ダイエットは間違ったダイエット法だと言えます。
『※ホメオスタシスとは?
生物のもつ重要な性質の一つです。
生体の内部や外部の環境因子に変化が起こっても、その状態を一定に保とうとする性質です。
またそういった状態を指します。
例えば、夏の暑い日は、汗をかいて体温を下げようとしたり、冬の寒い日は身震いをして体温を上げようとしたりします。
このように、私たちの体には外部の環境変化に対して体の内部状態を一定に保とうと調節する仕組みがあります。
この調節を行うことを、ホメオスタシスといいます。』
ストレスがたまっている
ストレスがたまることによって、コルチゾールというホルモンが分泌されます。
コルチゾールは、筋肉を分解して血糖値を上げて脳のエネルギーとします。
しかも使われなかったブドウ糖(グルコース)は、内臓脂肪に蓄積されていきます。
分かりやすくいうとストレスを溜め続けると、筋肉が脂肪に変わっていって、どんどん太ってしまうということです。
前述の辛い食事制限は、飢餓状態になるという他に、精神的なストレスからも、太る原因になるわけです。
これはダイエットの食事方法だけではなく、運動にも言えます。
ダイエットをするための運動を楽しんでるならいいのですが、我慢しながらしている人は、コルチゾールが分泌されます。
その結果、どんどん筋肉が脂肪に変わっていき、基礎代謝量が減少していくことになります。
基礎代謝は全消費カロリーの7割を占めているので、それだけダイエットに不利になってしまいます。
ストレスを受け続け、コルチゾールが大量に作られると、高血糖になって糖尿病の危険が出てきます。
そのほか、同じ副腎皮質ホルモンのステロイドであるDHEAの分泌が減少します。
『※DHEAとは?
脂肪を燃焼したり、若さを保ったり、健康を維持する働きがあります。
コルチゾールと正反対の働きをするので、コルチゾールが増えると減少し、減ると増加するという関係性にあります。』
体をあまり動かさない
テレビをよく見る人や、特にやることがなく、暇でだらだらしてしまう人は要注意です。
こういった人ほど体を動かさず、体重を増加させてしまいます。
睡眠不足になると、食欲を刺激するホルモンを増加させ、満腹信号であるホルモンを減少させてしまいます。
ですから、睡眠不足になると食欲が出てしまいます。
低体温の人も注意が必要です。
体温が1℃下がると基礎代謝量は約12%低下します。
これは1日に200~500kcalもエネルギー消費に差が出ます。
いくら同じ食事をしていたとしても基礎代謝量が低いと、カロリーがうまく消費できずに脂肪に変わります。
太る原因は、普通に生活しているだけで必ずでてきます。
好きなことをしたり、美味しいものを食べたりすることが
その原因になっているかもしれません。
ですが、太りたくないのであれば、その原因をなくすしかありません。
自分自身が本気でダイエットをし、理想の体になりたいのであれば、それは必ず達成できます。
一番の敵は他人の視線や言葉どうこうではなく自分自身です。
それが本気であればあるほど、自分自身の太る原因を見つけ、きっとダイエットを成功させることができるはずです。